2020年10月15日木曜日

高次脳機能障害に関連する書類を久しぶりに見つけて∼パート2~

 こんにちは。みやびです。

前回の続きで私が響いたり共感した言葉や新たに知った説明などを紹介したいと思います。

文献名 『高次脳機能障害と家族のケア 現代社会を触む難病のすべて』筆者 渡邊修より

・社会のなかで生きる技術を磨く(180)

・私は家庭に戻ったら、社会の中で生き抜いていく技術を磨くことが、高次機能障害に対する効果的なリハビリテーションだと考えています。(180)

・彼女は進級できず、何度も留年しながらも4年間頑張って専門学校へ通い続けました。そこではじめて、はたと自分の障害の状況を認識し、違う職業に転向したのです。果たして彼女は無駄な時間を過ごしたのでしょうか。

 私は、この4年間は、彼女にとって自分の能力を知る良い機会になったのだと思います。時間はかかったかもしれないけれど、決して無駄ではなかったのです。(184)

・一つは、自分の障害に少しでも気づくということです。同じような作業をしてみると、「以前にできたことができなくなった」ことに気づきます。自分の能力をおのずと知ることになるのです。障害に気づく。これは、かぞくが「あなたはできなくなったのよ」と論してきがつくものではありません。(185186)

・自分で気づくことが大切です。ここから次のステップに進むのです。

 もう一つは、~さんにとって自分の決める作業に取り組むことで、イライラ感や奥様に当たるといった態度が改善する可能性です。(186)

□大学生だった頃、病院でリハビリを頑張ったり指導してもらい、自身の高次機能障害の症状がもっと良くなったり適応するものばかり思っていました。(発症してから退院してからずっとリハビリを週1でやってもらい回復してきたり以前と比べよくなってきたから病院でのリハビリが元の身体になれる治療だと思っていたから。)しかし、それは難しかった。主治医やリハビリの先生から「社会に参加して社会に入りその中での生活がリハビリ」だと言われた。本当にそうだった。大学卒業後、社会人になり就労移行支援事業に通いながら自身でできることや自分で新しいところへ障害に気を付けながら、挑戦したり取り組めた。私のこのような経緯があったことや就労移行時、ずっと一般就労ばかり目指しており就職活動に何十回と失敗し、改めて、自分の障害について学ぶという選択をし、自分の能力を感じ、今その当時考えていなかった道や嫌がっていた場所でスキルや経験を積もうと精一杯仕事を頑張っている。以前の失敗や気づきがあったから今の自分がいる。だから、自分と少し当てはまったり共感できるものがあったから上記の文献の説明や言葉に響きました。

2020年10月12日月曜日

高次脳機能障害に関連する書類を久しぶりに見つけて∼パート1~

 先日、自宅の自分の部屋の机周りを片付けていると、1月あたりから自身で学んでいた作成していた高次機能障害に関する書類が出てきました。それは、自分の高次脳機能障害についてより学ぼうとしていて、私が響いたり共感した言葉や新たに知った説明などを自分でまとめた書類でありました。

今回、数回に分けて、私が響いたり共感した言葉や新たに知った説明などを紹介したいと思います。

文献名 『高次脳機能障害と家族のケア 現代社会を触む難病のすべて』筆者 渡邊修より

・自分の障害を理解する

 注意が行き届かないために、~病気をした後に怒りっぽくなったのに、自分では「そのようなことはない」という人もいます。このように、自分の障害に気づかない、自覚できないという症状が、高次脳機能障害の中にあります。これは、ひとことで言うと、「病識の低下」です。(頁173)

・病識の低下は、リハビリテーションを進めるうえでも家庭や社会で生活するうえでも、大きな阻害要因になります。(頁174)

・この症状は障害のすべてに対して自覚が低下するということではないようです。(頁174)

・高次脳機能障害者は、すべてに無関心の時期(ステージ1)、身体面の問題に気づき、それに対する葛藤の時期(ステージ2)、以前の自分とは違うことに気づく時期(ステージ3)、それに葛藤し、ともすると行動障害が表れる時期(ステージ4)、そして最後に自分自身の能力を知る時期(ステージ5)を経て、社会に戻っていくのです。高次機能障碍者は、これらのステージを互いに重複しながらも、社会参加に向けて、一歩一歩成長していくように感じます。

 障害への意識とは、たんに「私は記憶力が悪い」と知っているだけでは不十分なのです。できないことを理解し、自分で「メモをとろう」として補うなど実生活に活かされていなければいけません。そのために、実生活へのリハビリテーションが重要となってくるのです。(頁174~176)


□これらの言葉や説明は、これまでの人生を振り返って、納得できたり、そうだったのか、自身の次の気持ちへと移してくれる言葉ばかりすでに知っていた言葉などもありましたが、改めて、障害認識や高次脳機能障害について向き合わないといけないと知った最初のところでした。